フォン・シプレ(旧シャソルネイ・デュ・スッド)
ドメーヌの当主であるレティシアは(写真右)、2004年に父親と一緒にシャトー・フォン・シプレを立ち上げる。2005年、夫ロドルフ・ジャネジニ(写真左)を通じてフレデリック・コサールと知り合い、シャソルネイ・デュ・スッドのコラボワインをリリースする。2人はフレデリック・コサールの教えを習得しつつ、徐々に独自のスタイルを確立して行く。そして2018年フレッドとのコラボを卒業し、フォン・シプレとしてS、Gをリリース。
以上輸入元資料より抜粋
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VdF シプレ・ド・トワ・ブラン[2021] 以前はドメーヌのグルナッシュ・ブランで仕込んでいましたが、年によって収量が安定せず需要が追い付かないため、2018年からネゴスのシャルドネで造ることになったシプレ・ド・トワの白。2021年は夏が涼しく雨に恵まれたおかげで例年よりも上品な仕上がり。醸造面も全く問題がなく発酵もスムーズだったので、前年同様に熟成期間は5ヶ月と短く切り上げました。出来上がったワインは、前年よりも軽快かつ上品でSO2無添加、ノンフィルターとは思えない完成度の高い味わいに仕上がっています。アルコール度数は13%ありますが、実際ブラインドだと南よりもマコンなどもう少し北のシャルドネを彷彿させるような清涼感があり、余韻に残るハーブのような苦みも心地よし。ナチュラルワン好きだけでなく、そうでない人にもウケが良さそうなコストパフォーマンスの高いワインです。 ―以下リアルワインガイド77号より抜粋― コルビエールで花咲くコサールの申し子フォン・シプレ。香りの立ち上がりは穏やかながら要素の多さを予見させワクワク。完熟由来の果実の甘さすら感じるエキスが口の中を満たす喜び。僕の胸の中に芽生えた名もなき夢たち。タンニンはまだ若さもありながら背骨のある酸、エキスの連続性が上回る。このクラスでオーケストラ的な果実の余韻は流石。うねるような果実のドライブ、もっと飲みたい。サクラ咲け。(今飲んで90 ポテンシャル90+)※掲載ヴィンテージは2020年 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シャルドネ100%
■ 平均樹齢 :23年
■ 平均年間生産量 :
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VdF シプレ・ド・トワ・ルージュ[2021] エチケットは2018年から友人のイラストレーター「オリヴィエ・ベルト」の描いたデザインに変更。グラスワインを片手に星を眺める男のシンプルな絵が描かれていますが、ワイン名そのままに「フォン・シプレはあなたのワイン!」という意味と、「Si pres de toi?(隣りに居ていい?)」の掛詞の意味が遠い星からワインが注がれることで繋がるイメージです。2021年は春の遅霜とオイディオムにより収量が少なかったものの、夏が涼しく雨に恵まれたおかげで上質なブドウが収穫できた当たり年。醸造は例年通り樽を使わずにセメントタンクで発酵熟成し、出来上がったワインは、果実味がしなやかでまとまりがあり、上のクラスに引けを取らない上品さと完成度の高さ。ロドルフが「Le Petit Corbières」という愛称で呼ぶ通り、アペラシオン的に言えば自社畑のコルビエールのブドウを使用(アペラシオンの申請をしていないので実際はVin de France)。また、「キュヴェS」や「キュヴェG」と違い、毎年ワインのアッサンブラージュにより味わいを調整しているので、シプレ・ド・ トワの味わいはミレジムに左右されにくく安定感があります。特に今回の2021年はトップキュヴェ「コルビエール」に肉薄する質の高さがあり超お買い得!ナチュラルワン好きだけでなく、そうでない人にもウケが良さそうなコストパフォーマンスの高いワインです。 ―以下リアルワインガイド77号より抜粋― フォン・シプレの成長ぶりには驚かされた。少し深みのある色調の印象とは裏腹に淡い香りの立ちあがり。重力を感じさせない入射の綺麗なアタック。瑞々しく伸びのあるダークチェリー、タンニンが果実と同調して心地よいリズム。口の中で縦横無尽に形を変えながら躍動するフルーツ。ビター&スウィート×ピュア。ネガティヴ皆無で脈打つような生命の喜びに満ちた余韻。その後はただ静かに散っていくから・・・。魔法の解けないシンデレラ、君を咲き誇ろう。(今飲んで89+ ポテンシャル90)※掲載ヴィンテージは2020年 750ml 税込2882円 |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:13%
■ ブドウ品種 :シラー70%、グルナッシュ25%、カリニャン5%
■ 平均樹齢 :20~32年
■ 平均年間生産量 :
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VdF プルミエ・ジュ[2021] ワイン名は、グルナッシュのセニエの際に流れる最初のフリーランジュースからヒントを得て「Premier jus(最初のジュース)」と命名。レティシア自身、このプルミエ・ジュを2015年から造り続け、発酵が終わったばかりのワインが一番みずみずしく美味しいということを毎回感じていたようで、今回もプルミエ・ジュは「プリムール」にこだわりました(2021年は、よりプリムールのフレッシュさを出すために熟成を樽からセメントタンクに変更)。また、今回醸造はグルナッシュを収穫して直ぐにプレスし、そのジュースの中に全房のカリニャンを漬け込む軽いアンフュージョンを行っています。出来上がったワインは、ロゼとも言えるような赤い果実の甘酸っぱさがあり、アルコール度数も11.5%と低く軽やか。瑞々しいエキスの中には昆布ダシのようなミネラルの優しい旨味があり、ブラインドだとジュラのプルサールを彷彿させる、ピュアな果実と旨味のハーモニーが心地よい薄旨ワインです。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・ミディアムボディ
■ アルコール度:11,5%
■ ブドウ品種 :グルナッシュ70%、カリニャン30%
■ 平均樹齢 :26~74年
■ 平均年間生産量 :
VdF G [2020] キュヴェ「G」は「グルナッシュ」の頭文字から名づけられており、コンセプトは「骨格のある華やかなワイン」「SO2無添加」「軽くフィルター有り」です。2018年から「フレデリック・コサール」とのコラボを卒業し「フォン・シプレ」の単独名義でリリースすることになりました(ワインのコンセプトは変更なし)。2020年はダークチェリーやミュール等の黒果実の香りと干しイチジク等どのドライフルーツの甘い香り。滑らか且つジューシーで凝縮した果実味に艶やかなコクがあり、繊細な酸とミネラル、柔らかなタンニンがきれいに溶け込んでいます。 ―以下リアルワインガイド76号より抜粋― トーンがやや高めの果実(カシスかな)と花の香りが広がり、味わいも広域に伸びやかに広がります。なんとなく、暖かい地域でエレガントに造ろうとしているのかな、というのが分かるような香りと味わいです。香りも味わいも複雑で、この値段でさすが。ただ、2日目以降はやや豆を感じるので、そのようなワインが苦手な人は若干注意が必要かもです。(今飲んで89 ポテンシャル89+)※掲載ヴィンテージは2019年 750ml 税込2200円 |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :グルナッシュ100%
■ 平均樹齢 :40年
■ 平均年間生産量 :
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VdF ル・ブラン・デ・ガレンヌ[2019] 前年はグルナッシュ・ブラン主体でしたが、今回はグルナッシュ・ブランがミルデューによる花流れで収量が取れず、2016年同様相対的にヴィオニエが主体となっています。また、前年まで樽発酵・熟成を行っていましたが、今回は新しく温度管理のできるステンレスタンクを使用し、18~20℃の低温下で発酵を終わらせてから樽熟成をいました。出来上がったワインは、南のワインとは思えないグレープフルーツのような柑橘系のフレッシュさがあり、とてもAlc.14%とは思えない清涼感があります。それだけミネラルが強い証拠ですが、同時に背後に黒子のように隠れている強かな酸もタイトなワインの味わいに一役買っています。このグレー プフルーツのような柑橘系の苦みと塩気のある旨味、そしてアルコール度数と反比例した清涼感は、まさにナチュラルなソルティードック! 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :白・辛口
■ アルコール度:14%
■ ブドウ品種 :ヴィオニエ60%、グルナッシュ・ブラン30%、ルーサンヌ10%
■ 平均樹齢 :15年
■ 平均年間生産量 :
VdT キュベS[NV](2008) キュヴェ「S」は(シラー)Sの頭文字。フレデリックのSのコンセプトは「繊細かつ豊かでリッチな味わい!」ミントやスミレ、漢方やタイムなどのハーブの香り。味わいは滑らかで調和のとれた厚みとコクもある。アフターはスパイシーだが、とても洗練されている。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:13,5%
■ ブドウ品種 :シラー100%
■ 平均樹齢 :30年
■ 平均年間生産量 :
VdT キュベSG[NV](2008) キュヴェ「SG」は(グルナッシュ)Gと(シラー)Sの頭文字を合せたもの。コンセプトはSとGの昇華から生まれるアッサンブラージュの奇跡!ミントやカシス、タイム、レンズ豆のような香りもある。味わいはミネラリィで、繊細な酸と果実味とのバランスもよく、アフターに目の細かいタンニンの収斂味が残る。 750ml |
■ 生産地:フランス、ラングドック&ルーション地方
■ 味のタイプ :赤・フルボディ
■ アルコール度:14,5%
■ ブドウ品種 :シラー40%、グルナッシュ60%
■ 平均樹齢 :30~130年
■ 平均年間生産量 :